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2008年2月16日 (土)

<童話>熊パパと森の仲間たち①熊パパの幸せ

                     夕日 作

 熊パパは、魔法のお水が大好きなんだ!

 雨の宵は・・・木の根元に座ってしとしと降る雨音を
 聞きながら、大好きな魔法の水を、ちびりちびりPicture32blog_2

月の美しい宵だったら、きっと・・・
熊パパは太い木の枝に腰掛けて、木の実製のコップに入れた魔法の水を、ちびりちびり

その木の根元に、パックリとひらいた洞からは熊坊やの寝息が・・・ぐうぅぅ~ すぅすぅ~ ぐうぐう
これが熊パパにとって、なによりもステキなおつまみだよ

暗闇を通して・・・フクロウの声が響くよ
はかない命の夏の虫たちも、負けまいと大合唱しているよ

「生きるって、なかなか大変だよ!」

 熊パパが、そっとつぶやいたよ
 それから、ちょっと目を閉じて、何かを思い出そうとしているよ
今よりもずっと幸せだった、若き日のことかな?
笑い声が絶えなかったあのころ、熊ママが生きていたころ

「いやいや、人生なんて、こんなものさ!」

熊パパは、照れくさそうに、頭をボリボリかいたよ
「明日も、かわいい坊やたちのために、おいしい木の実を探さなくちゃ~」

そう言いながら、熊パパが、夜空の星を眺めたときだったよ

突然、夜空一杯に黒い雲のようなものが、広がったんだ

「あれぇ~ あれは、渡り鳥たちだよ。
でも・・・まだ、渡りには早いよ。どうしたのだろう?」

あのね~ 熊パパは知らなかったんだけどね~
この鳥たちが暮らしていた澄んだ湖のある森がね、
何ものかによって荒らされ始めたんだよ
それで鳥たちは、幼い子供たちを連れて早めに渡りに
でたんだ
 

 今、世界中で美しい自然が壊されてはじめているんだよ
大きな機械で、どんどん森の木を切り倒したり、野山を燃やして畑とかいうものをたくさん作ったり・・・
それにね、湖や川が急に濁り始めているんだよ
空気もなんだかおいしくなくなっているしね・・・

それにいち早く気づいた鳥たちは、もっと住みやすい
ところに逃げ出しているんだよ
でもね、自由に空を飛べる鳥たちはいいけれども・・・
飛べないものたちは、哀れだよね
ただね、多くの動物たちはまだ、異変に気がついていないかも

さてさて・・・熊パパは、ほろ酔い気分・・・
魔法の水ももうなくなっちゃったよ

<熊パパちゃん、気をつけてね!木の枝からおっこちそうだよ>
 
なんて言っているうちに・・・熊パパは、木の枝から
 ずるずると滑り落ちてしまったよ
 
でも・・・下は草がいっぱい生えているから、だいじょうぶ

 
おやおや、熊パパちゃんったら、そのまま眠り込んでしまったよ
 
ふふふ・・・お休みなさい~

 熊パパと坊やたちがいつまでも、この森で幸せに生きられるといいねPicture33blog_2

                    

                           

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