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2008年3月13日 (木)

<童話>ネズミの紳士の訪問

夕日 作   
 
 
ケンちゃんは、6才になったばかりの男の子。ケンちゃんは、バイオリンのおけいこが大きらいです。

  ギギィー ギー ギギギギ ギィ
(わっ、なんてひどい音なの!)
 
ギギィー ギー ギィギィ ギギギギ

  これは、ケンちゃんのひいているバイオリンの音なのです。毎日、同じ時刻になると、ケンちゃんは柱時計とにらめっこで・・・めちゃくちゃに弓を動かすのです。「あーあー、早くあの長い針が、6のところへいってくれないかなぁー」

  ケンちゃんは、毎日きまって30分間、バイオリンのおけいこをしなくてはいけないのです。バイオリンのおけいこを大急ぎですませると、ケンちゃんはすぐに、お外へとびだします。
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ケンちゃんは、海が大好き。ケンちゃんは海のある町に、おじいちゃまとおばあちゃまと三人で住んでいます。お家を出てすこし行くと、もう海です。でも砂浜はなくて、さまざまの形の大小の岩があるばかりで、泳ぐことはできません。ケンちゃんはお気に入りの小さな岩に腰かけて、じっと海を見ているのが好きです。
 
ケンちゃんはときどき、海に話しかけます。すると海は、ザンブザンブ・・・と大きな波しぶきをたてて、楽しそうに笑ってくれます。ケンちゃんがさびしそうな顔をしている時には、ゆったりとした子守歌をうたって、なぐさめてくれることもあります。ケンちゃんが、なぜ海を好きかって?それは、この海がパパやママのいる遠い国へとつながっているからです。ケンちゃんの両親は音楽家です。一年中いろいろな国で演奏会を開きながら、旅行しているのです。だからケンちゃんは赤ちゃんの時から、おじいちゃまとおばあちゃまの家に預けられて、パパやママとは離れて暮らしているのです。
 
 ときどき外国から一時帰国をしたパパとママが、ケンちゃんに会いにきてくれます。そんな時でも帰国コンサートがあったりして、パパやママはいろいろと急がしくって、ケンちゃんと過ごせる楽しい時間は少ないのです。ママはいつも流行のドレスを着て、しゃれたつばのある帽子をかぶって会いに来てくれます。まるでフランス人形みたいにきれいです。
 ママは、ケンちゃんに会うと、きまってこう聞きます。「ママのいない間、ケンちゃんは良い子だったかしら?バイオリンは上手になったことかしら?」
 ケンちゃんは少し困って、でも小さくコクンとうなずきます。だってね、本当のことを言って、ママをがっかりさせたくはないもの。
 ママはいつも、外国の珍しいおみやげをいっぱい持ってきてくれます。「わぁー!すごいなぁ、ぼくね、こんなおもちゃをはじめて見たよ。パパとママ、どうもありがとう!ぼくって、世界一幸せな子どもだね」ケンちゃんは、とびきりの笑顔でそう言います。うれしくってたまらないというふうにね。でも、でもね・・・ケンちゃんが指折り数えて、パパとママの帰りを待っているのは、本当はそんな立派なおみやげのためではないのです。
(おみやげなんて、なぁーんにもいらない!それよりも、ママがぼくをやさしく抱きしめてくれて、ほおずりしてくれるほうが、ずっとずっとうれしいのに。そしてパパのすばらしいバイオリンの演奏をきかせてもらうより、ぼくはパパに肩車をしてもらって、あちらこちらとお散歩をしてみたいのに)ケンちゃんは、いつもそう思っています。
 
 ケンちゃんのパパもママも、少しおすまし屋さんすぎるのです。三人でうーんとおしゃれをしては、都会のレストランへお食事をしに車ででかけます。でも本当のことを言うとケンちゃんは、そんな豪華なお食事をするよりも、大きなバスケットにおにぎりやおやつをいっぱい詰めて、ジーンズとTシャツ姿で、近くの野山にピクニックに出かけてみたいのです。ケンちゃんはパパとママと三人でいる時、いつも何だか悲しい気持ちになります。パパやママに久しぶりで会えて、とっても幸せなはずなのに、どうしてなのかなぁ?ケンちゃんに自身にもよくわかりません。いつしかケンちゃんは、大人になってもパパやママのような音楽家にはなりたくないな、と思いはじめました。(だってね、また僕みたいなさびしい子どもができたら、かわいそうだもの)だからケンちゃんは、だんだんとバイオリンのおけいこが嫌いになってしまったのです。Picture71blog

 
 
 
ギギィー ギー ギギギギ ギィ

 ふくれっつらをして、ケンちゃんは今日もバイオリンのおけいこの真っ最中です。

  ギギィー ギー ギィギィ ギギギギ

  今日は朝から雨ふりです。ケンちゃんはバイオリンをひくのをやめて、窓に顔をくっつけてみました。窓の外は、灰色の重苦しい雲に一面おおわれた空です。シトシト シトシト・・・雨の音が悲しそうに、歌っています。と、その時でした!コツコツ コツコツ・・・誰かが、ケンちゃんのお部屋をノックする音です。小さな小さな音です。ケンちゃんは、大きな声で言いました。「だあれ?おばあちゃまなの?どうぞ!」でも、なんだか変なのです。だあれもドアを開けないのです。ケンちゃんは、またふくれっつらをして、バイオリンのおけいこを始めました。

コンコン コンコンコン・・さっきより、はっきりした音。ケンちゃんは、ドアの所にかけていきました。そして、ドアを開けてみました。おやおや?やっぱり、へんです。だあれもいないのです!いえいえ、じつはそこにはちゃんと、小さなお客様がいたのです。すてきなシルクハットをかぶり、モーニングを着こんだ、おひげの立派なネズミの紳士。

ぼっちゃん!はじめてお目にかかります」
 
 
ネズミの紳士は帽子を手にとると、ふかぶかとおじぎをしました。

「私は、あなたのお部屋のちょうど真上の、屋根裏部屋に住んでいるネズミです。じつは、ぼっちゃんに心からのお願いがありまして、勇気を出してここにまいりました。私には、ぼっちゃんと同じくらいの年の息子がいます。その子が風邪をこじらせてしまって、高熱が続きずっと寝込んでいるのです。そこで、言いにくいのですが・・・ぼっちゃんのバイオリンの音が、そのぅ、つまり、あのぅ、あんまりお上手とは言えないものですから、そのぅ、病気の息子にはですねぇ、ちょっとばかしうるさすぎるものでして・・・」ネズミの紳士は、汗をふきふきやっとそう言い終えると、もう一度ふかぶかとおじぎをしました。
  ケンちゃんは、すっかりびっくりしてしまいました。といってもそれは、ネズミが人間と同じように洋服を着たり話をすることができるせいではありません。そんなことにではなく、ケンちゃんのひくバイオリンの音が、重い病気のお友だちの迷惑になっていたことに驚いたのです。
「ごめんなさい!でも・・・ぼく、困ったなぁー。だってね、ぼくのパパもママも音楽家なので、ぼくにバイオリンのおけいこをやめさせるはずがないもの。ぼく、バイオリンなんて、本当はちっともひきたくないのにねぇ」

  ケンちゃんは、病気のお友だちを思って、ポロポロなみだをこぼしました。するとネズミの紳士は、少しあわてたようにいいました。
「そのぅ、私の息子は、音楽はちっとも嫌いではないのです。いえいえ、むしろ大好きと言えるほどです。息子も小さなピアノを持っていて、元気な時にはよく弾いているのですよ。そのぅ、ぼっちゃんがですねぇ、ほんのちょっとだけ、やさしく歌うようにバイオリンをひいてくだされば、よろしいのですが・・・。なにしろ、いつもはですね、まるでバイオリンの弓と弦が大げんかをしているようなものでして・・・」こう言いおえると、ネズミの紳士は、またふかぶかとおじぎをしました。それから帽子をかぶりなおすと、帰って行きました。
  ケンちゃんはその次の日からは、ネズミのお友だちにきかせるつもりで、心をこめてやさしく弓で弦をこすりました。

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それから、なん日かが過ぎました。ケンちゃんが、いつものようにバイオリンのおけいこをしていると、 コツン コツン  コツコツコツ・・・と、小さな音が聞 こえました。
 
ケンちゃんは、この日をずっと待っていたのです。大急ぎでバイオリンをケースに置くと、ドアの所にかけていきました。それから、そっとドアをあけました。やっぱり、思った通りでした。あの時のおひげの立派なネズミの紳士に並んで、ネズミの男の子が、ニコニコしながら立っていたのです。「どうぞ、お入りくださいな」ケンちゃんは、自分でもびっくりするほど丁寧にこう言いました。それから、お部屋のじゅうたんの上に寝そべって、ネズミの親子の顔がよく見えるようにしました。それから、ネズミの男の子にこう聞きました。「ねぇ、君!病気の方はもういいの?」
 
 
ネズミの男の子は、ちょっぴり恥ずかしそうに、コクリとうなずきました。それから小さな声で、言いました。「このごろ、君のバイオリンの音、とってもやさしいね。あのねぇ、君ね、ぼくの家に遊びに来てくれないかなあー。ぼくのピアノと君のバイオリンとで、二重奏をしたいんだけど」それを聞いて、ケンちゃんは飛び上がりたいほどうれしくなりました。でもすぐに、がっかりした顔になって言いました。
「だめだよ。だってね、ぼく、こんなに大きいでしょう?とてもとても君の家には入りきれないよ]
 
すると、おひげの紳士が笑顔でいいました。

「それは、大丈夫ですよ。というのも、ぼっちゃんはご存じないようですが、小さな子供というのは実に不思議な力を持っているものなのです。つまりですね、心から強く願いさえすればどんなものにでも変身できる力です」
「えっ、ほんとう?じゃあ、ぼく、小人になれるの?でも、どうしたらいいの?」ケンちゃんは、わくわくしながら聞きました。
「それには、呪文を唱えさえすればいいのです。たとえば小さくなりたい時には、大きくなりたいと言うのです。ただし一番かんじんなことは、それを下から逆に言わなくてはいけないことです。つまりですね、小さくなりたい時には“イタリナ クキオオ”と、いうふうにね」と、ネズミの紳士は言いました。

ネズミの紳士に案内されて、ケンちゃんは、廊下の先にある階段を上って屋根裏部屋に上がりました。もちろん忘れずにバイオリンケースも持ちました。広い屋根裏部屋には、古いタンスと木の箱がいくつか置いてあるだけでした。ここに上がったのは初めてのことでした。上に着くとケンちゃんは目をつぶってから“イタリナ クキオオ”と大きな声で言いました。それから、おそるおそる目をあけてみると・・・まあ、なんて不思議なことでしょう?いつのまにか、ケンちゃんの背たけは、ネズミの男の子と同じになっていました。手に持っていたバイオリンケースも、小さくなっていました。そして、さっきまでなぁーんにもなかったはずの場所に、赤い屋根に白い壁のネズミの家があるのが見えたのです。

 
ネズミの家は、床がちょうどケンちゃんの部屋の天井になっていました。お母さんネズミと妹ネズミが、ドアの前でケンちゃんを出迎えてくれました。フルーツケーキが、焼き上がったところですよ」お母さんネズミが、ケンちゃんをやさしくみつめて言いました。ネズミの一家とケンちゃんとの、それはそれは楽しいお茶の時間が始まりました。手作りのケーキは、生クリームがたっぷりかかっていて、ほっぺたがとろけそうなおいしさでした。ケンちゃんは、ママの手作りのケーキなんて、まだ一度も食べたことがないのです。ケンちゃんのママはピアニストなので、指を切るといけないからといって、お料理はいっさい作ったことがありません。

  おなかがいっぱいになって、ケンちゃんはネズミの男の子のお部屋へ行きました。そこには、真っ赤なピアノがありました。ネズミの男の子はケンちゃんに、にっこり笑いかけるとピアノの前にすわりました。
「ぼくね、下から聞こえてくる君のバイオリンにあわせては、いつもこのピアノを弾いていたんだよ。」
  どおりで、一度も合わせて練習したことのないはずの二重奏が、とても美しく響き合いました。一人じゃなくお友だちと心を合わせて音楽を楽しむって、なんてすてきなことなのでしょう!

  パチパチパチ パチパチパチ・・・いつのまにかネズミのお父さんお母さんとかわいい妹が、聴きにきてくれていたのです。ケンちゃんは、ちょっぴり照れてしまいました。でも、とってもうれしかったのです。「今日は、どうもありがとう!こんなに楽しかったのは、はじめてだよ」

  ケンちゃんは、ネズミの一家にさようならを言って、ネズミの家を出ました。それから目をとじると・・・呪文を唱えました。今度は大きくなりたいのです。“イタリナ クサイチ”ケンちゃんは、大きく息を吸うと、そおっと目をあけてみました。ちゃんと元の大きさに戻っていました。もちろんバイオリンもです。そして不思議なことには、さっきまであったはずのネズミの家が、もうどこにも見あたらないのです。

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  それからというもの、ケンちゃんはバイオリンのおけいこが楽しくってたまりません。あの子がぼくの音に合わせて、一緒にピアノを弾いているかもしれない・・・って思うだけで、ケンちゃんはうれしくなってしまいます。だから、しぜんにおけいこの時間も長くなりました。ケンちゃんは、めきめき上達しました。
  そんなふうにしてケンちゃんは、バイオリンを持って、ときどき屋根裏部屋に行くようになりました。おじいちゃまおばあちゃまには、内緒です。大人にはどうせ呪文はきかないのですし・・・。
 
  ネズミのお母さんは、いつもおいしいケーキやパイを作って、ケンちゃんを歓迎してくれます。ケンちゃんとネズミの男の子は、すっかり仲良しになりました。二重奏を楽しむだけではなく、いろいろなおしゃべりもするようになりました。
「ねぇ、君の家族みたいに、いつも一緒にいられるっていいね」ある日、ケンちゃんがこう言いました。「君って、おかしなことをいうね。だってね、家族ってふつう、一緒に暮らすものだよ」ネズミの男の子は、首をかしげてこう言いました。
 
 それを聞いて、ケンちゃんはさびしそうにうつむいて、こう話しはじめました。「ぼくのパパとママは世界中のたくさんの人々に、音楽のすてきさを伝えるための大切なお仕事を持っているから、しかたがないんだ。だから、ぼくは家族そろって暮らせなくても、がまんしなくちゃならないの・・・。でも、ときどきは、さびしくって大声を出して爆発したくなることもあるんだよ!前に一度だけ大声で歌って、おじいちゃまに『うるさい!』って、ひどく叱られて土蔵に入れられたことがあるの。その時ぼくね、とってもひとりぼっちの気分だったの。おばあちゃまはね、田舎の子と遊ぶと乱暴になるからといって、ぼくを近所の子と遊ばせてはくれないの。そんなことちっともないのにね。
これまで友だちなんて一人もいなかったんだよ」話しながら、ケンちゃんの目にキラリとなみだが光りました。
 
 ネズミの男の子は、たずねるのでした。「ケンちゃんのおじいちゃまやおばあちゃまって、いっしょに遊んでくれないの?」

 ケンちゃんは、悲しそうに首を横にふりました。「うん、ちっともね。だってね、おばあちゃまはお茶とお花の先生だから、毎日お弟子さんを相手に、いろいろと忙しいの。おじいちゃまの方はね、いつも書斎で大切な書きものをしているの。おじいちゃまは学者なんだ。ぼくね、いつもひとりぼっちで忘れられているみたいだったのね。それで急に、廊下で大きな声で歌いたくなったの・・・。ぼくがここにいますって、誰かに教えてみたい気分だったのね。そうしたら、おじいちゃまが、こわーい顔をして書斎から飛び出してきたんだ。そしてぼくをグィと抱きあげたかと思うと、あっという間に土蔵に閉じこめてしまったの。土蔵ってね、じめじめしていて暗くって、今にもお化けが出そうでこわかったよ。ぼく、悲しくって中でずっと泣いていたんだよ・・・」
 
 ケンちゃんの話を聞いて、ネズミの男の子は、目にいっぱい涙をためていました。そして、ケンちゃんの手をしっかり握りしめました。友だちって、いいものだなあ・・・ケンちゃんは、しみじみそう思いました。ケンちゃんはもう、ひとりぼっちではありません!


 
それから、何ヵ月かが過ぎました。ネズミの男の子は、いつものようにケンちゃんがやってくるのを待っていました。ところが・・・今日はどうしたというのでしょうか?バイオリンを持たずにやってきたケンちゃんは、目が真っ赤です。
「ねぇー君!ぼくね、もう、ここに来られなくなってしまったの」ケンちゃんは、やっとそれだけ言うと、涙をポトポトこぼしました。
 ネズミの男の子は、驚いてたずねました。「どうして?ねぇ、どうして来られないの?」
「あのね、ぼくのパパが外国の音楽大学の教授になることになったので、ぼくも一緒に暮らすことになったんだ。だから、君とお別れしなくちゃならなくなったの・・・」

  その日の夕方、ケンちゃんとネズミの男の子は海へ行きました。真っ赤な夕日が、今にも海のかなたへ沈もうとしていました。ネズミの男の子が、今にも泣きだしそうな声で言いました。「お別れは、すごーく悲しいよ!でもね、ぼく君に会いたくてたまらなくなったら、ここに来るよ。だってこの海は、君の住む遠い国とつながっているんだろう?そう思うと、ぼく、さびしくなくなるよ。きっとね」

 夕闇が二人をやさしく包んでくれています。海は今日も、ゆったりゆったりと子守歌をうたってくれています。

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 ケンちゃんが外国で暮らすようになってから、何年もたちました。ケンちゃんには、たくさんのすてきな音楽仲間や友人ができました。でもケンちゃんは、あの一番大切なネズミのお友だちのことは、けっして忘れてはいませんでした。バイオリンをひくときはいつも、あのお友だちに聞かせているつもりで、心をこめて弓を動かします。

  やがて立派な青年になったケンちゃんは、今ではバイオリニストになっていて、ときどき演奏会も開きます。「ご両親が有名な音楽家だから、その才能を受け継いでいらっしゃるのね」そんな風に、人々はうわさをしています。でも、ケンちゃんはよく知っています。ケンちゃんが、心からバイオリンを好きになったのは、あのネズミのお友だちのおかげだということを・・・。今でもケンちゃんは、目をつぶってあの呪文を真剣に唱えてみることがあります。でも目を開けてみると、世界は何も変わっていません。
「しかたないや。これが大人になるということなんだなあ!」
そうつぶやくと、ケンちゃんは少しさびしそうにほほえみます。

 ケンちゃんは暇ができると、親のないさびしい子ども達がたくさん暮らしている施設を訪問します。そして、バイオリンを教えてあげたり、いっしょに遊んであげたりします。時には、美しい曲をひいてきかせてあげたりもします。そんな時ケンちゃんは、あのネズミのお友だちと一緒にいるような気持になります。

「ねぇー君!このかなしそうな目をした子ども達のために、ぼくは何をしてあげられるかしら?君が、ここにいてくれるといいのにね。そうだ!あの呪文のことを教えてあげようかな。小さな子供達が、ぼくにとっての君みたいなすてきな友達を持てるようにね。うん、そうしよう!」

  ケンちゃんは、ときどき休日の朝早くに公園で無料のミニコンサートをひらきます。お客様は、早起きの音楽好きの子ども達です。それと、いっしょうけんめいに歌のおけいこ中の小鳥達も・・・。

   《おしまい》

                  

                                    

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