166)二世モコちゃんお空に
「太田モコ(2世)ちゃんが虹の橋を渡ってしまったの・・・」
ママが悲しそうにつぶやいたよ。
「えっ、モコちゃんってママが話してくれたあの里子の?」
ママが悲しそうにつぶやいたよ。
「えっ、モコちゃんってママが話してくれたあの里子の?」
僕は、何が何だかわからなくなったよ。
5月になって春の花が次々を咲き始め・・・
チューリップやツツジや芝桜が散歩道の家々のお庭をにぎわし
ライラックの花も美しく咲き始めているのに
そんな花でいっぱいになり始めた5月なのに
どうしてモコちゃんが出来立てほやほやのお父さんお母さんを置いてお空の国に行ってしまったの?
僕はモコちゃんと会えることを楽しみにしていたんだよ。
どうしてモコちゃんが出来立てほやほやのお父さんお母さんを置いてお空の国に行ってしまったの?
僕はモコちゃんと会えることを楽しみにしていたんだよ。
僕にはさっぱりわからないよ!
モコちゃん(2世)は、大好きなお父さんとお母さんに見守られて
ゆっくりとさようならをして・・・
お空の世界に旅立ってしまったんだって・・・
病理検査の結果は、末期の肝臓癌!
それを聞いて僕のママは、言葉をなくしてしまったよ。
モコちゃんは、長いことシーズーの繁殖犬をしていたんだ。
毎年たくさんの赤ちゃんを産んで、お乳をやって育てていたんだ。
でも、愛情たっぷりに育てていても、2か月もたたない内に子供たちは手元から取り上げられて誌まったんだね。それも何度も何度も!
どんなにか悲しかったことだろうね!
えらかったね、モコちゃん!
えらかったね、モコちゃん!
そしてモコちゃんは繁殖犬を卒業してからも、ブリーダさんの元で里親を待ちながら、狭いケージの中だけで暮らしていたんだ。
一方で太田家では、僕のセラピードッグ仲間だったシーズーの一世モコちゃんが昨年の4月に何の前兆もなく虹の橋を渡ってしまったんだ。
あまりに突然のことだったので太田家では寂しくて寂しくて・・・夏が過ぎた頃にシーズーの里子を探し始めたんだって。
ママも一緒にシーズーの女の子を探してあげることになったんだ。
モコちゃんも二人が気に入って抱っこさせてくれたんだって。
それを見たブリーダーさんがトライアルなしで、このままモコちゃんをお家に連れ帰っていいことになったんだって。
相思相愛だったんだね。
相思相愛だったんだね。
初めてのお洋服。
初めての家族との生活。
初めての室内トイレのしつけ。
頭の良いモコちゃんは、あっという間に全部クリアしたんだ。
たいていの犬は11歳にもなっていたら、なかなかうまくできないよね。
たいていの犬は11歳にもなっていたら、なかなかうまくできないよね。
いろんなことをどんどん覚えていったんだ。
お家の中での生活にも徐々に慣れていって・・・
大好きなお父さんのおひざの上で、どんなお話をしているのかな?
お父さんが歯磨きをしている時、後ろでずっと待っているんだって。
半年前まで、あのケージの中しか知らなかったなんて、とても想像できないね。
でも・・・それなのに太田家の家族になってたった半年しかたたないのに、モコちゃんは虹の橋を渡ってしまったんだ。
太田家の娘になってから半年という短い期間だったけど、モコちゃんにとっては何物にも代えがたい素晴らしい時間だったことだろうね。
病気になってからは、一日中お父さんとお母さんに交代で抱っこされていたことだろうね。
モコちゃんがお空の国に行ってしまったのは悲しいけれども、モコちゃんがその一生のなかで、とびっきり幸せな半年間を送ることが出来たことが、せめてもの救いかな。
お空から、大好きなお父さんとお母さんのことを見守ってあげてね。
最近ちょっと体調を崩して大学病院でいろいろ検査を受けた僕は、門脈シャントという先天性の病気を持っていることが初めてわかったんだ。
もう少し検査があるけど、たぶん問題なしだと思うんだ。
だって今はすごく元気になっていて、お外を走り回っているもの。
とはいえ僕だっていつ突然お空の世界に行くかわからないから、
「太田お父さんお母さんも、私たち二人が突然いなくなって
とってもさびしいでしょうけど・・・
どうかお体を大切になさってくださいね」
お空のモコちゃんたちからそんな声が僕に届いたよ。
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